鉄を中心とした物流事業の丸吉ロジ(北海道北広島市)は5月13日、従来の陸路輸送に船舶輸送を組み合わせる「モーダルシフト」を本格的に開始すると発表した。
中央鋼材との共同で、千葉県の浦安鉄鋼センターと宮城県の岩沼鉄鋼センター間で船舶を活用した「モーダルシフト」により、ドライバー1人あたりの年間運転時間を約340時間削減し、CO2排出量を115トン(61%)削減する。
物流業界は「2024年問題」による労働時間規制の強化、深刻なドライバー不足、環境負荷軽減という課題に直面している。丸吉ロジは、物流業界においてこれらの課題に積極的に取り組む(アコーディオン幌シャーシ導入等)企業として、持続可能な物流モデルの構築に挑戦している。
吉谷社長は「物流は、私たちの日々の暮らしと経済活動を根底から支える、社会にとって欠かせないインフラ。私たち物流業に携わる者には、その持続可能性を守り抜く責任がある。今回、弊社が進めるモーダルシフトは、長距離トラック輸送に依存してきた従来の体制を見直し、ドライバーの労働環境を改善するとともに、CO2排出削減という地球規模の課題にも向き合うもの」と述べている。
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