富士ロジテックは6月18日、 新たに開発したレンタル管理システムを用いた「レンタル事業者向け総合物流サービス」を2025年秋ごろより提供開始すると発表した。
<現在サービスを展開する浜松地区(浜松ロジスティクスセンター/浜松・中央区)>
<箱に入れたまま個別の商品タグを認識可能なトンネルゲート式の読み取り設備>
<ユニフォーム返品後の個体の状態を確認するチェック工程の様子>
同社は2000年ごろからレンタル用のユニフォーム(制服)や通信機器の保管・入出庫作業に加え、倉庫内での状態検品及びリユース作業の受託を始め、レンタル品に関する物流ノウハウを蓄積してきた。このたびこの経験を活かし、多様なレンタル事業者のニーズに対応する「レンタル管理システム」を開発し、レンタル事業者や新たに事業を立ち上げる企業を物流側から支援するサービスの提供を今秋から開始する。
すでに既存荷主を対象にシステムを試験導入しており、月間16万ピースのユニフォームの入庫処理や、月間約10万ピースの取りまとめ発送を行うなど実績を上げている。
サービスの特徴は、自社で開発した「レンタル管理システム」。商品の所在管理から返却確認、品質チェックまでを一元管理できるなど、レンタル事業に特化した機能を実装している。シーズン性レジャー用品(ウィンタースポーツ、キャンプ用品など)、高級ブランド品(バッグ、アクセサリー)、ユニフォーム、介護用品、医療機器など、様々な商品カテゴリーに対応可能だ。
また、全商品にシリアルナンバーを付与することにより、貸出から返却までのプロセスを可視化。個体ごとの管理が必要な高価品や状態管理が重要な商品にも対応可能だ。加えて、返却後の状態検品、クリーニングや簡易補修などのリユースプロセスも組み込むことで、レンタル商品の品質維持を支援する。
主なサービス内容は、「レンタル品の保管・在庫管理」、「入出庫処理・発送業務」、「返却確認・品質チェック」、「専用システムの提供」、「社内資産管理の運用代行」、「カスタマイズ対応」など。
今後は、さらなる物流業務の効率化を目指し、このサービスにおいてRFIDシステムを2025年度中に導入する計画。バーコードに比べ、タグが高価なRFIDは、繰り返し利用が可能なレンタル品と相性が良いシステム。非接触での一括読み取りにより、商品の入出庫作業が大幅にスピードアップするほか、人的ミスの削減も期待できる。
現在の神奈川・静岡浜松・大阪・福岡を中心としたサービス提供エリアに加え、全拠点においても同様のサービス提供が可能となった。長年培ってきたレンタル品物流の経験と実績を活かし、拡大するシェアリングエコノミー市場でビジネスを展開する事業者の成長を、物流面から強力に支援していくとしている。
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