日本貨物鉄道(JR貨物)が4月16日に公表した3月分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが180万トン(前年同月比4.5%増)、車扱が78万6000トン(3.4%減)で、合計258万7000トン(1.9%増)だった。
<3月のコンテナ輸送量>
輸送実績 | |||
コンテナ | 車扱 | 合計 | |
実績(千トン) | 1,800 | 786 | 2,587 |
前年比(%) | 104.5 | 96.6 | 101.9 |
物価上昇に伴い個人消費は足踏み状態が続く中、国内景気は緩やかに回復し、輸送実績は一部品目を除き前年を上回った。
コンテナは、エコ関連物資が中央新幹線建設工事に伴う発生土の運搬により前年を上回った。
また、食料工業品は、一部顧客の鉄道シフトが続いた清涼飲料水および値上げ前の駆け込み需要が見られたビール類が増送となった。紙・パルプは、一部顧客の鉄道シフトにより前年を上回った。
車扱では石油が、ガソリンおよび軽油を中心に堅調な荷動きが続いたが、前年は気温の低い日が多く灯油の需要が旺盛だったため、前年を下回る形になった。